粘土を成形して焼き固めた屋根材で、日本で最も多く使われています。
製法の違いにより、いぶし瓦、陶器瓦、無釉瓦などがあり、形状も多彩です。
草やコケが生えている
イラスト7のように、瓦の隙間に雑草や草花が生え出したら、すぐにでもリフォームが必要です。植物の根っこは屋根の裏側にまで達し、雨水がその根っこを伝って天井裏に浸入してしまい、雨漏りの原因になることがあります。
土や漆喰などが崩れている
瓦屋根に使われている土や漆喰は、瓦を屋根に固定などするための補助として使われます。写真8の漆喰は、内部の土に雨水が当たらないように、また土などが外から見えないように表面をふさいでいます。この漆喰が崩れていると雨漏りの原因になります。
ズレ、脱落、ヒビ、割れなどがある
写真9のように瓦のズレがある場合はすぐにでもリフォームしましょう。雨漏りの原因になるばかりか、台風や地震によって被害が拡大する可能性もあります。老朽化や、専門外の人が屋根の上を歩くことで発生します。
瓦なので耐震性が心配である
しっかり適切に施工されていれば安心です。瓦業界では一定規模の台風や地震を考慮した「瓦屋根標準設計・施工ガイドライン」を定めています。それに基づくガイドライン工法の実験では、阪神・淡路大震災の震度7にも耐える耐震性がありました。
屋根材の重なりが何かでふさがっている
たとえばイラスト11のようにコーキング材などで、瓦の隙間すべてを埋める工法は、雨漏りにつながる可能性があります。瓦裏面の通気が妨げられて瓦裏が結露したり、雨水などを逃す場所がなくなるからです。
針金のようなもので瓦をくくっている
瓦は、屋根と一体化して緊結されている状態が望ましいのです。たとえば写真12のように屋根頂部の瓦だけを針金などでくくっただけでは屋根と一体化していない可能性があるため、大きな地震などで崩れることがあります。
瓦屋根を前提に設計されている家なら「地震に弱い」ことはありません。瓦屋根だったから地震の揺れで家が倒壊したわけではなく、瓦屋根でありながら地震に耐えられない構造だったために家が倒壊したのです。また、業界が自主的につくったルール「瓦屋根標準設計・施工ガイドライン」に基づく施工であれば、瓦屋根の安全性も向上します。瓦は1400年の歴史がある高耐久屋根材。しっかりとした施工とメンテナンスによって長持ちします。
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